粘膜ケアの必要性(その2)

2022年12月30日

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通常、健康な人では食べ物を咬んだりしゃべったりするとき、舌や唇、頬が動くことで粘膜の汚れが落ちて、それらを唾液がきれいに流すという自浄作用が働いています。しかし、高齢者や要介護者の方の場合は咬むことや会話することの動作が減ることや加齢と薬の副作用により、唾液の分泌量が少なくなります。よって自浄作用の恩恵を受けづらくなります。そうすることで、お口の中の菌も増殖しこれらを放置することで誤嚥性肺炎のリスク増加につながります。このことより、歯の有無や食事等の状況にかかわらずお口の粘膜ケアはとても大切です。

〈唾液の分泌量を阻害するおもな薬〉

　・消炎鎮痛剤

　・抗うつ薬

　・精神安定剤

　・利尿剤

　・降圧剤

　・抗けいれん剤など

〈唾液量が少なくなる原因〉

　・全身性の疾患

　・糖尿病

　・更年期障害(女性ホルモンの低下により唾液が出にくくなる。)　など

上記に心当たりがおありの方も、セルフケアの工夫や洗口剤のご使用などで下がった自浄作用を補うことも可能ですので、ご心配の方は歯科衛生士にメンテナンスのときなどにお気軽にご相談ください。